< 転院 >

↑ 骨折2ヵ月半後 骨折癒合不全のクンのレントゲン ↓
クンの転院先は、横浜にある外科で有名な病院でした。
退院間もないクンの体力を考えて、通える範囲での精一杯の選択でした。
診断は癒合不全(写真/上)このままだと断脚になりかねない。
完治というより、足を残す為の手術になる。
骨移植をして、肩から採った骨髄液を入れて、チタンプレートで止める手術。
(骨折部を13ミリ程カットして、そこに同犬種の骨を骨移植する)
プレートは術後も外さずに、入れっぱなしになるだろうとのことでした。
50%あるかないかの難しい手術…
しかも2度3度に及ぶ場合もかなりあります。
意欲がそそられる症例です。
やります!
完治ではなく、足を残すための手術・・・?断脚・・・?
・・・とてもショックでした。
まさか、まさかこんな事になっていたなんて・・・。
それなのに、待てども待てども、クンの手術はされませんでした。
手術はいつ・・・?
肩を落として待ち続ける私を、常連の患者さんが励ましてくださいました。
「ここで治らなかったら、どこに行っても治らないよ」
「ここで治らなかったらその時は諦めなよ」
ここで治らなかったら・・・どこに行っても・・、治らない・・・
当時は私も、そう思っていました。だから待ち続けたんです。
けれども 結局は先生の都合で「難しい手術」は行われないまま、
つまり私は脅されたまま、時間だけが過ぎてゆきました。
やったことは、今までやったこともないような術前検査と
「肘の床ずれ」治療ための週2〜3回のギブス交換・・・。
いつしか私も、待合室の顔になっていたんですね。
初診から一ヶ月後のレントゲンでは、
骨折部はもう弱ってしまってプレートを留めることはできない、と言われました。
プレートは手首を使って留めるしかないと・・・。
「手首が動かなくても歩けますから大丈夫です」と・・・。
「大丈夫!手術は必ず、必ずします!」
一体どうなっているのだろう・・・?
どうするつもりなのだろう?
どうしたらいいのだろう・・・
そして初診から2ヵ月後、骨折から4ヵ月半後のレントゲン(写真/下)では、
クンの骨は、手首にさえもプレートを留められなくなったとの診断が・・・。
OH MY DOG!
ほんとにどうするつもりなの?
↑ 骨折後4ヵ月半 骨吸収が進んでしまったクンのレントゲン
「必ずやります!」と言われ続ける間に、クンの骨は急速に骨吸収が進んでいたのです。
初診で50%だった可能性・・・、
・・・今は?
必ずやる!って・・・、
・・・何を?
プレートも留められないほど弱った骨に、一体どんな手術を
「必ずする!」つもりなんでしょうか???
クンの足が残る可能性は、もうここにはないと感じました。
というよりも
「必ずされる前に、ここを去らなければならない!」と思いました。
もうこれ以上、こんなところにいられません!
治療をお願いした責任感と「言葉」を信じた為に、
またも2ヵ月半もの時が空しくも流れてしまったのです。
何の罪もないクンに、私はとても辛い思いをさせてしまった・・・。
癒合不全と診断されたまま、2ヵ月半も放置されたクンの足・・・。
治療されないクンが不憫で仕方ありませんでした。
急速に骨吸収が起きていたことが原因なのか、
この頃のクンは明らかに元気をなくしてきていました。
癒合不全の影響が、クンの全身的な健康をも蝕つつあると感じていました。
なぜクンが、こんなに辛い思いをしなければならないの?
クンの足に残された可能性という時間が限界に来ている・・・。
私の本能がそう叫んでいました。
残ったものは、撮った時になぜか貰ったレントゲンだけ・・・。
再転院を決意しました!
骨折から5ヶ月も経ってしまっていました・・・。
もう、わかる人には「あの病院だ!」とバレていますね。
当時は知りませんでしたが、今は裁判で有名に…。
クンの通院中は、4年越しの桃子ちゃんの裁判の最中だったことになります。
2006年6月、医療ミスの裁判で敗訴しましたが、その後 それを不服として控訴しました。
何を考えているのか、理解が出来ない・・・。
完璧な人間は存在しません!潔く謝れば、カッコイイじゃないですか!
飼い主さんが求めているのは誠意ある謝罪です。
そうすれば裁判には至らなかったはずです。
謝ることで、そんなにプライドが傷付くのでしょうか?
事実を認めることもプライドです。勇気も必要です。反省があって誠意は伝わります。
裁判の勝ち負け以前の問題ですね。
カッコ悪すぎです!
私も「実行されない言葉」を寝込みたいほど聴かされました。
でも今では、何もしてくれなかったことにむしろ感謝しなくてはなりません。
「病院」のすべてが悪いわけではなく、問題を感じるのはマネージメントです。
クンのことは、若い先生方全員が心配してくださいました。
殆どの先生方と関わる機会がありましたが、理想的な獣医さんは沢山おられました。
ご自身の理想を目指して、視野を広げて大きく羽ばたいて欲しいと願うばかりです。
(左)初診時のレントゲン (右)初診時から2ヵ月後
※2008年9月26日
桃子ちゃんの裁判で 東京高裁は
横浜市磯子区のM動物病院側とK被告に控訴棄却の判決くだしました。
私はその判決を傍聴席から聞きました。
そして桃子ママさんと一緒に「やっとこれで終わったね」と喜び合いました。
しかし 控訴が棄却されたにもかかわらず再びそれを不服として 懲りもせずに上告してきました(10月10日)。
不服があるのなら 正々堂々と裁判で言えばいい!(怒)
それもせず (裁判所に求められた)書類も出さず 呼び出されても(理由をつけては)出廷もせず
事実も認められず 謝罪もできず 控訴だ上告だと騒ぐ彼らのやり方には言葉を失います。
時間を引き延ばす姑息なやり方(行動パターン)は クンがこの病院でされたことと同じですね。
今からちょうど3年前 私は桃子ちゃんの裁判のことなど何も知らずに
東洋一の設備と技術?を誇るこの病院で されない手術を待っていました。
彼らの人間性に 怒りと疑問は増すばかりです。
裁判に関してはブログの読者限定記事で不定期ですが掲載中です。
(2008年 10月16日 追記 sugi)
実は、この病院を選ぶ前、選択肢の中に再生治療がありました。
『二歩先をゆく獣医さん』を読んで、
最も心魅かれた治療法が、岸上先生の再生治療だったんです。
こんな治療をクンにできたら、どんなにいいだろうと思いました。
でも、岸上獣医科病院は大阪です。
退院間もないクンを大阪に連れて行くことは、当時の私には考えられませんでした。
それで諦めた治療でした。
目の前の現実に精一杯だった私は、そんなことさえも忘れてしまっていたんですね。
それが突如、脳裏を駆け巡りました。
そうだ!再生治療だ!
最後の希望の光でした。